副学長 大下 聖治
令和2年1月16日に日本国内で初の新型コロナウイルス(COVID-19)への感染者が出てから約4ヶ月が過ぎようとしておりますが、その脅威については国内のみならず、世界的規模で予断を許さない状態が続いております (5/17日現在)。本学におきましても、感染拡大の状況を鑑み、学生、教職員の安全確保に様々な対策を講じてまいりました。以下、その取り組みについて本紙面を借りて説明いたします。
①「2019年度卒業式・2020年度入学式の中止」
卒業式、入学式共に卒業生、新入生と保証人の方々にとって、また教職員にとっても、大変に重要なセレモニーでありますが、卒業生、新入生の皆さん、そして保証人の方々の健康と安全の確保、そして感染拡大を防ぐ社会的責任という観点を重んじ、中止という苦渋の決定をいたしました。
②「新型コロナウイルス緊急対策特別委員会の設置」
新型コロナウイルス感染症への対応・対策を協議するため、2020年4月7日「新型コロナウイルス緊急対策特別委員会」を設置しました。対策委員会では、1.学生、教職員、またその家族の皆さまの安全を確保する上での対策。2.学事日程の検討。3.実習実施に関する弾力的な対応の検討。4.対面授業開始の際の安全な環境構築。5.急を要する学生支援策等を議題とし、現在までに6回の会議を開催いたしました(5/17現在)。
③「学事日程の延期・変更・中止の決定」
非常事態宣言の期間、及び東京都や神奈川県の指示、要請等から、授業開始日程を変更いたしました。また、対面によるオリエンテーションの中止、健康診断の延期、実習実施時期・期間の変更等、新型コロナウイルス感染拡大の状況を鑑み、その都度、学生、教職員の安全確保を最優先にした学事日程の変更を行いました。
④「入構禁止、及び学内の施設利用禁止措置」
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、4月2日から5月31日まで、学生の学内施設利用原則禁止の措置をとっております。
⑤「対面オリエンテーション中止に伴うテレミーティングの実施」
入構禁止の措置が続く中、新入生全員に対して教員による「テレミーティング」を実施し、新入生個々と直接電話で言葉を交わし、具体的なサポートと同時に心的ケアを行いました。
⑥「オンライン授業実施に向けた準備」
今回の新型コロナウイルス対策としてだけでなく、今後の教育システムを見据えて、学内に「オンライン授業促進WG」を立ち上げました。学生のネット環境を調査し、一部の学生に不利益が生じないよう、オンデマンド型、同時双方向型、教材課題配布型の運用に向けた環境構築を進めております。
⑦「教科書等の無償提供」
学生の皆さまの不利益を無くす上でも、また、学修の質を確保する上でも、早急に学生の皆さまのお手元に教科書等をお届けすることが急務であると判断いたしました。そのため、教科書代、配送料にいては、本学が全額負担することとし、前期に関しては無償にて教科書等を提供することといたしました。
⑧「その他」
その他にも、新型コロナウイルス感染防止策についての周知の徹底、教職員に対するテレワークの導入、家計が急変した際に申請できる奨学金・学納金延納制度の周知、協力各社(食堂、売店、スクールバス、警備、清掃)との安全確保のための対応協議、等々、この紙面上では紹介しきれない様々な対策を講じてきております。
今後も暫くは新型コロナウイルス感染の脅威は続いていくと想定されますが、様々な制度を利用して学生の皆さんを支援していくのと同時に、時限的・一時的な措置も含めて、今後の状況の変化に迅速に対応してまいります。
1.学内の3密を防ぐソーシャルディスタンス確保へ向けた取り組み
3密(密閉、密集、密接)を防ぎソーシャルディスタンスの確保へ向け、窓口や入り口に間隔をあけて並ぶためのガイドラインを設置したり、間隔をあけた机・椅子の配置、飛沫飛散防止のための窓口のフェイスガードの設置、廊下や階段にセンターラインを引き動線を一方通行化するなどの取り組みを行っています。
2.教室の教卓にフェイスガードを設置
教室の教卓に飛沫飛散防止のために、透明な板を用いフェイスガードを設置しました。※2020/6/1更新
3.和泉クラーク・ホール 演台にフェイスガードを設置
和泉クラーク・ホールの演台に飛沫飛散防止のために、透明なアクリルボードのフェイスガードを設置しました。※2020/6/5更新
4.フェイスシールドの着用
教職員は飛沫飛散防止のために、フェイスシールドを着用することがあります。※2020/6/2更新
5.専攻科介護福祉専攻(介護実習室)での取り組み
専攻科介護福祉専攻では、教室での授業の他に介護実習室での実技授業もありますが、主に次の取り組みを行います。※2020/6/1更新
・実技授業の前の検温
・手洗い
・マスクの着用
・換気
・実技着への着替えと洗濯
・実技用上履きの足底消毒
・サイドレール(ベッド柵)の消毒
・リネン(シーツ類)の頻繁な交換
・実習室の床の消毒
・フェイスシールドの活用
・密着を必要とする実技では人数を1/2体制
・実技授業開始は7月下旬
6.スクールバスドライバー座席の感染予防対策について
新型コロナウイルス感染症予防対策として、本学スクールバス(大型3台、中型1台)ドライバーシートにビニール製のシート設置工事を行いました。設置に当り、以下の点に配慮しました。
詳細はこちらをご参照ください。
7.新型コロナウイルス感染症の拡大防止に対応した各協力会社の取り組みについて
新型コロナウイルス感染症拡大防止に向けて、協力会社3社(シダックスコントラクトフードサービス株式会社、大新東株式会社、東海ビルメンテナス株式会社)と日々の状況の変化をふまえながら、協議を重ねています。
授業再開に向け、学生・教職員の安全・安心を第一に考慮した各協力会社の取り組みについてお知らせします。
詳細はこちらをご参照ください。
皆様の安全・安心を第一に考慮した取り組みです。ご理解とご協力をいただきますようお願いいたします。
[記事公開日]2020年05月27日[最終更新日]:2020年06月05日