専攻科生、2年生の皆さま

2020年5月1日

 和泉短期大学では、2020年度は4月1日に入学式、4月6日から専攻科、4月7日から2年生の前期授業開始を予定しておりました。しかしながら、今回の新型コロナウイルス感染拡大による、刻々と変化する社会状況を鑑み、幾度かの学事変更を余儀なくされたこと、本学関係者一同、大変に心苦しい限りです 。本学では、新型コロナウイルス感染拡大の兆候が国内において現れはじめてきた段階で、学内に「新型コロナウイルス緊急対策特別委員会」を立ち上げ、状況の変化に早急に対応できるよう対応を取って参りました 。

 専攻科は、5月8日に、2年生は5月11日から前期授業開始と、教職員一同、皆さんとの対面が果たせるその日を楽しみに、またそれを励みに様々な準備を進めて来ました。しかしながら 、新型コロナウイルス感染拡大の影響は未だ継続し、再度の学事変更を余儀なくされております。

 今学期はかなりの制限を受けた形で学修を進めることになりました。これは、本学に限ったことだけではなく、全国の教育機関、特に「緊急事態宣言」の対象地にある教育機関においては、非常に厳しい対応を求められることとなりました。新年度が始まり未だ皆さんのお姿を学内でお見かけすることができないことを、教職員一同、大変に寂しく思っております。皆さんも、未だ本学での学びや、友人との再会が果たせていないことで、不安を感じている方も多いと思います。今、本学では、皆さんが笑顔で安全に学生生活を始められるように、教職員一同、一丸となって準備を整えているところでございます。

 もう少しの時間、耐えて頂きたいと思います。少し先になった充実した楽しい学生生活をイメージしてください。そしてその日が始まる日を楽しみに待っていて欲しいと思います。そのためにも、新型コロナウイルス感染を予防する行動を常に意識して、油断せず日々の生活を送って頂きたいとお願いする所存です。

 新型コロナウイルス感染症のような災禍は、グローバル化された現代社会においては今後も十分起こり得るものです。これから保育・福祉の分野で活躍することが期待される皆さんには、自ら判断し、人々と協力して危機を乗り越える強さが求められています。実際に世界が危機に直面している今、この状況も「実学」としての重要な学びと受け止め、予期せぬリスクにも対応できる能力を養っている時間で在り、必ず保育・福祉の分野で活かせるものであるとの意識を強く持ってください 。

 専攻科生、2年生の皆さまと、学内で対面できる日を心待ちにしております。

副学長  大下 聖治

[記事公開日]2020年05月01日