MONTHLY MAGAZINE 11月号

ちょっとためになる こぼれ話
学長ってどんなイメージですか?
本学の学長をご紹介します!

学長と聞くとどのような人物を想像しますか?
ちょっと気になりますよね。本学学長の佐藤守男先生のことを知っていただくと和泉の考え方や雰囲気が見えてくるのではないかと思います。
佐藤守男学長の専門は美術・彫刻です。学内にある銅像や和泉クラーク・ホール(チャペル)のステンドグラスは佐藤学長の作品です。
1991年から本学で教鞭をとり、現在の担当科目は、保育内容の総合的指導法「造形表現」。以前は、選択科目の「造形あそび」や「図画工作」などを担当されていて、今でも多くの卒業生が佐藤学長を訪ねて来校し近況を報告したり、和泉の空気やマインドを感じにいらしています。

佐藤 守男( サトウ モリオ )

佐藤 守男( サトウ モリオ )

和泉短期大学   児童福祉学科教授
■ 担当科目:保育内容の総合的指導法「造形表現」
■ 専門分野及び関連分野:美術・彫刻
■ 最終学歴:愛知県立芸術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了
■ 最終学位:芸術学修士

佐藤 守男先生のこと、教えて

 在校生のコメント 

〇 初回授業では、遅刻や忘れ物など、人としてや集団でのマナーがしっかり示されていましたが、一方で実際の制作や様々な手法を使っての実践では、自由にのびのびと行うことを重視されていました。
〇 「あ~いいねぇ」と低く包み込むような優しい声で見守ってくれる優しいお父さんのような、安心感のある先生です。否定をしないので、ワクワク感が生まれて、友人と表現を楽しむ授業です。
〇 はじめのころに、凛とした態度で授業の雰囲気を作ってくださったので、ただゆる~い感じではなくクラスがまとまり本気で楽しむことができたと感じています。

 卒業生のコメント 

● ふとしたタイミングに、最近どうだ?と声をかけてくださって、そのタイミングが絶妙!困っている時に助けていただきました。
● 就職の時、「周りと比べたり同じペースで歩む必要はない」と声をかけてくださいました。
● 「頑張りは誰かが見ていてくれる」という守男先生の言葉。今でもよく思い出されます。
● 放課後、造形室で一緒にお話したことをよく覚えています。

卒業生の皆さんと〔2016年〕
卒業生の皆さんと〔2016年〕
卒業生のNakamura Emiさん 
(シンガーソングライター)と〔2017年〕
卒業生のNakamura Emiさん 
(シンガーソングライター)と〔2017年〕
佐藤学長からメッセージ

コロナ禍での和泉短期大学は、在校生が安心して大学で学べるように新型コロナウィルス感染症対策を徹底し、学修機会を確保できるよう努めて参りました。本学は人と関わる専門職(保育職・介護職)を養成する短期大学ですので、対面授業でしか伝わらないものもあり、このコロナ禍にありましても対面授業を大切にしてきています。昨年度は、分散登校を行いながら、対面授業とオンライン授業の良い所を取り入れたハイブリッド型授業を行いました。今年度はさらに工夫を凝らした授業を進めて参りたいと思います。
さて、本学での学びはオープンキャンパスから始まり、合同授業、入学試験、初年次教育を含む入学前教育、実習を含めた2年間の学び、そして、リカレント教育等の卒業後の学修支援まで繋がっています。
本学は学生一人ひとりの成長に、その伴走者として関わり続けていくホスピタリティの高い短期大学です。
皆さんも「子ども達の幸せ」を考え、子ども一人ひとりに寄り添い、信頼される保育者になるために、和泉短期大学で学びませんか。
私たち教職員は、皆さんにお会いできるのを楽しみにしています。

授業紹介
保育内容の総合的指導法「造形表現」
造形遊び
保育内容の総合的指導法
「造形表現」どんな授業ですか?

 学生のコメント 

授業では造形の表現方法を学べることはもちろん、学生自身が子どもみたいに楽しんで授業に参加し、技術を身に付けていくことに重きを置かれていると思います。
一番印象に残っている内容は、「スチレン版画」です。身近にある材料を使うだけで刃物を使わずに版画ができたことに驚きました。
他にも、「野菜スタンプ」や「たらし絵」など、作品を作るのではなく、実際に保育で役立つ造形の活動を体験しながら学ぶことができます。
授業で習った造形活動や発達に応じた子どもの絵の変化は、スクラップブックにまとめていきます。写真やイラスト、言葉やポイントを活用しながらまとめていくことで、自分だけの資料集が完成します。このスクラップブックがあれば、就職してから子どもたちと行う造形活動で悩んだときも怖くない!と思えます。 

「造形遊び」どんな授業ですか?

 学生のコメント 

選択授業の造形遊びでは、現場で実際に子どもに造形活動を教えている山﨑先生の実践を基に、「子どもの育ちを考える造形活動」について学びます。子どもの成長に合わせて考えられたプログラムは、大人の私たちも思わず熱中しちゃうくらい面白い! 
その面白いの中に、子どもの育ちを支えている大人側の工夫、関わり方、感情の持ち方などが隠されています。そのようなポイントを体験しながら学ぶことで、子どもの気持ちを理解しつつ、より良い配慮の仕方や環境の作り方などを考えることが出来るようになります。
どのプログラムも、簡単な基礎を教えてくださるので、アレンジの仕方は無限大!すぐに現場でも実践することが出来るものばかりだと思います。 

和泉での造形活動
現場で役に立っていることは?

 卒業生のコメント 

● 学生同士楽しんで造形を学んだから、今保育をしている中でも、子どもが「上手に〜する」とかの視点ではなくて、素材や色を感じて、素朴に“つくる”おもしろさ自体に保育のねらいに重きを置いて子どもたちと制作していましたね。
● スクラップブックは、現場で本当に活用していて、友人からも使っているとの声を聞きます。
● 発達に応じた、子どもの絵の変化の授業のページは、療育の現場でも見返したのを覚えています。
● 手作り絵本!現場でめっちゃ使いました!作るのは大変でしたが、スクラップブックも手作り絵本も手元に物が残るっていいなぁて 思いました!!

授業で心掛けていることは?

 先生のコメント 

絵画、造形の表現には「方法」はありますが、「作法」はありません。
さあ、子ども達と一緒に楽しみながら、表現してみましょう。

バックナンバーはこちらからご覧ください。

[記事公開日]2022年12月13日