インターナショナル・フィールドワーク-台湾の保育・福祉を知る旅-

8月20日(火)~25日(土)の5日間、台湾へ赴き、保育・福祉を学んで参りました。

高雄では、大学附設「高雄市私立翠屏非営利幼児園」とキリスト教会附設「鹽光幼児園」を訪問しました。また、台北では、日本語や英語教育にも力を入れている私立「童欣幼児園」とキリスト教会附設の老人ホーム「雙連安養中心」を訪ねました。台湾の方達は、心穏やかで優しく、私たちを快く迎えて下さいました。

幼児園は、保育の特徴が異なる園を3園見学させて頂きました。現在の台湾の幼児教育の様々な問題を抱える中でも、試行錯誤しながら、未来に生きる子どもたちのために努力なさっている保育者の姿が印象的でした。特に心に残ったのは、高雄市私立翠屏非営利幼児園の園長先生がお話しくださった「停・看・聴・等・陪・引」という言葉でした。「子どもをおとなの用事でストップさせる事なく、必要をよく看て、声を聴き、待って、ともない、社会に導いていく」という保育の考え方でした。

老人ホームでは、90歳、100歳のおじい様、おばあ様が元気に暮らしていました。皆さん日本語が大変お上手で、私たちに「日本から来たの?」と喜んで話し掛けて下さいました。この施設を通して、「Quality of life」を考えさせられました。老後も目標を持ち、自分らしく生き生きと生活をする大切さを知りました。 そして、台湾の文化に触れる時間もありました。今や日本でも空前の大ブームである「タピオカ入りドリンク」「マンゴーかき氷」、数々の台湾料理、「千と千尋の神隠し」のモデルになったと言われる九份の街、夜市の散策など、それはそれは楽しいひと時となりました。

[記事公開日]2019年08月30日