建学の精神

建学の精神

キリスト教信仰に基づく教育と人格形成

1952(昭和 27)年、米国財団 CCF(Christian Children's Fund,Inc. : キリスト教児童福祉会)創立者のJ.C.クラーク博士は敗戦直後の日本の困窮児を救済するため G.E.バット博士、V.J.ミルス博士と共に全国の養護施設(現・児童養護施設)の助成を開始した。1956(昭和 31)年、当時福祉施設従事者の資質の向上が社会福祉の重要な課題であったため、キリスト教児童福祉会は、福祉従事者の現任訓練機関バット博士記念養成所を開設した。このことが本学の起源である。CCF の日本事務所として CCWA が設立され、現在は NPO 法人チャイルド・ファンド・ジャパンがその愛の精神を受け継いでいる。

本学はヨハネによる福音書より校名を「和泉」と命名し、「願わくは、このキリストの泉から若者たちの清らかさと愛とが湧き出でんことを」の標語を掲げ、キリスト教信仰に基づく児童福祉を基盤とした「愛と奉仕」をスクールモットーとし、[「あなたがたの光を人々の前に輝かしなさい」マタイによる福音書第 5 章 16 節 ]をスクール聖句としている。

大学本館の入り口の壁にブロンズのパネルがあり、「願わくは、このキリストの泉から若者たちの清らかさと愛とが湧き出でんことを」(COLLEGIVM IZVMI EX HOC CHRISTI FONTE PVRITAS ET CARITAS IVVENTVTIS SVRGANT ANNO DOMINI MCMLXV)とラテン語で刻まれている。この言葉には学生への切なる願いが込められている。

ブロンズパネル

教育の理念

スクールモットー「愛と奉仕」

本学は、建学の精神であるキリスト教信仰に基づき、
スクールモットーである愛と奉仕を実践する人、
地域社会のあらゆる局面で積極的な貢献を成し得る人、
保育・福祉専門職として謙虚に学び続ける意志をもつ人への実力養成教育を授ける。

校章

本学の校章として下のものが制定されている。
この校章は、少しふくらみを持たせた逆三角形のなかに、I.J.C. (Izumi Junior College) と小さな十字架が書かれています。この三角形は、父、子(キリスト)、聖霊の三位一体をあらわす物であるとも、信仰、希望、愛といった教えを示すものとも言われています。
建学の精神が、キリスト教を土台にした福祉といった志の中にあるのだから、それを象徴するのにふさわしい校章になっているものといえる。

和泉短期大学校章

3つのポリシー

卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)

本学の建学の精神(キリスト教信仰に基づく教育と人格形成)、スクールモットー(愛と奉仕)に基づくカリキュラムを履修して、卒業に必要な所定以上の単位を修得し、下記の要件を満たす学生に対し、短期大学士(児童福祉学)の学位を授与します。

  1. 1. 保育・福祉に関する基礎的な学修を通して、基礎学力、幅広い教養、礼節を身につけ、多世代にわたる人々の人権を尊重できる。
  2. 2. 保育・福祉に関する専門的な学修を通じて、多様な人々を支える社会の理念・仕組みについての原理を理解している。
  3. 3. 保育・福祉の専門的な価値観、知識・技能を修得し、自ら考える力、自ら行動する力、コミュニケーション能力を身につけている。
  4. 4.保育・福祉の専門職として多角的な視点をもち、共生社会の実現に向けて主体的かつ自律的に学び続け、愛と奉仕の精神を実践できる。

教育課程の編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)

本学は、Ⅰ教養、Ⅱ原理、Ⅲ知識・技能、Ⅳ実践の4科目群を配置しています。

Ⅰ教養は、キリスト教の精神を踏まえて、人々の権利を護り共に生きる人としての価値観を養うための科目

Ⅱ原理は、多様な人々を支える社会の理念・仕組みについての学びを通して、愛と奉仕を実践する人間観を養うことができる科目

Ⅲ知識・技能は、子どもと子どもを取り巻く環境を知り、様々な支援の内容と方法に関する専門的な知識と技能を身につけることができる科目

Ⅳ実践は、身につけた価値観・知識・技能を現場に即して実践し、共に成長する体験を積む中で学び直し、キャリア形成の基礎を培うことができる科目

入学者受け入れの方針(アドミッション・ポリシー)

本学が求める人材像

  • 1. 本学の建学の精神(キリスト教信仰に基づく教育と人格形成)、スクールモットー(愛と奉仕)に基づき、すべての人々が共に生きる社会の実現に貢献したいと考える人。
  • 2. 知識・技能、思考力・判断力・表現力等において、高等学校等で修得すべき基礎的な能力を身につけている人。
  • 入学者選抜の基本的方針

  • ・ 入学者選抜は、高等学校等で修得すべき基礎的な能力および課題に積極的に取り組む意欲を有しているかについて評価する。
  • ・ 筆記試験においては、主に知識・技能、思考力・判断力・表現力など、高等学校等で修得すべき基礎的な能力を、面接試験においては、主に保育・福祉への関心、好奇心など、学習に取り組む主体的意欲を評価する。