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訃報 阪田勝三・第5代理事長・第5代学長ご逝去
本学園第5代理事長・第5代学長の阪田勝三氏(95歳)が2010年9月19日(日)に逝去されました。告別式は2010年
9月24日(金)にベルコシティーホール仙台にて執り行われました。本学園を代表し深町正信理事長が参列し阪田
元理事長の本学園でのお働きに感謝し弔辞を述べられました。阪田元理事長・元学長の在任中の取り組まれた
功績は数多くありますが主なものを紹介いたします。

1.学園の業務の明確化(規程の整備)
2.財政基盤の確立
3.チャペル兼講堂建設(和泉クラーク・ホール)
4.和泉短期大学の正門・フェンス・学内舗装・植栽の一新
5.中庭の整備(学生の憩いの場所として四季折々の草花又樹木植栽・
本学園の建学の精神である「愛の泉」の設置)
6.憩いの広場整備(学生が自由に利用できるようパラソル付きの白いテーブルと
椅子が置かれ四季折々の花が楽しめるフラワーポット設置)
略歴
東北帝国大学法文学部英文学専攻卒業・文学博士・海軍学校教授・宮城学院大学教授、同大学、短期大学
学長・日本大学文理学部教授、同大学文理学部次長・クラーク学園理事長(1986年6月から1996年3月まで)
和泉短期大学学長(1995年4月から1996年3月まで)
主著 「キーツ論考 -自己解体としての想像力-」「ことばの森から-美しく生きる48の断章」
「心に揺れる花を-若い人たちに贈る言葉-」
訳書 フォークナー「死の床に横たわり」「尼僧への鎮魂歌」
論文 「グリーンの思考と手法」、その他
「理想と情熱 -十年を振り返って-」
昨今は、福祉とりわけ老人福祉が大きな社会問題となっていますが、十年前私がクラーク学園に赴任
した頃は、老人福祉の学校はクラーク学園以外には全国でも二・三校しかありませんでした。老人福祉
の先駆者としてのクラーク学園に、私は理想の美しさを見ました。
しかもその老人福祉専門学校は、和泉短期大学の児童福祉科三十年の実績の上に築かれたものでした。
児童福祉単科という短期大学は、全国でも「和泉」だけですが、その児童福祉科というただ一つの科を
ひたすら守り通した情熱の烈しさに、私は敬服しました。
友人にクラーク学園のことを話した時に、そばで聞いていた奥様が「素晴らしい学校ですね」と褒め
て下さいました。クラーク学園の子どもと老人に対する理想と情熱が、いま和泉短期大学と和泉福祉専
門学校に美しく花開いていることを、私は誇りに思います。
和泉の原点は愛であることは、言うまでもありません。しかし今や、愛はあまりに安易に使われ、歪み、
やつれ、うす汚れて、ほとんど空疎な言葉となってしまいました。イエス・キリストやパウロの説く真
実の愛が、クラーク学園に学ぶ学生・生徒に生きていなければ、愛もまた拠り所を失い、形骸化するで
しょう。
花村学長と私はそのことを痛感して、チャペル建築のために奔走した日々を、私は懐かしく思い出し
ます。その熱い思いが理事会を動かし、理事会の確固とした働きによって、美しいチャペル(クラーク・
ホール)は、毎週の礼拝の他に、それまでは市民会館を借りて行われていた入学式や卒業式も、学内で
行えるという大きな喜びをもたらしました。
実はチャペルの構想ははじめからあったのではなく、はじめはもっとささやかな願い、花村学長の発
想ですが、荒れ果てた中庭を整備して、そこにクラーク学園のシンボルである「泉」、こんこんと湧き出
て尽きることのない「愛の泉」が作れないものか、と二人で話し合っているうちに、チャペル建築の構
想が浮かび上がってきたのです。
美しいチャペルと「泉」のある中庭は、私にとっていつも、なつかしいクラーク学園の思い出の中心
にあって、私を慰めてくれるでしょう。 (一九九六年六月七日)
「心に揺れる花を-若い人たちに贈る言葉-」より
学園関係者一同、ご家族の上に慰めと平安がありますようお祈りし、衷心より深く感謝申し上げます。